Lecture 09技術理解 — 第 3

Lecture 09APIとは?

アプリ同士が決まった形式でやり取りするためのAPIを理解します。

読了の目安 約 6 分図解 準備中難易度

天気アプリで天気を見る、決済画面で支払いをする、AIに文章を要約してもらう。 どれも 外のサービスに「お願い」している 処理で、その窓口になっているのが API です。

このレクチャーでは、APIを「機能を借りる窓口」として捉え、リクエストレスポンス という基本のやり取りを身につけます。

1APIは「機能を借りる窓口」

飲食店で注文するときの流れを思い出してください。 メニューを見て「カレーをください」と店員に伝える。少し待つとカレーが運ばれてくる。 APIもこれと同じで、「これお願い」と伝えると、結果が返ってきます。

自分のアプリにすべての機能を作り込まなくても、外のサービスの力を借りる ことで、地図、天気、決済、AIといった機能をすぐ使えるようになります。 その入り口がAPIです。

2リクエストとレスポンス

APIには2つの役者がいます。お願いを送る リクエスト と、結果が返ってくる レスポンス。 お店での「ご注文」と「料理の到着」と同じ関係です。

  • 天気アプリ:「東京の今日の天気を教えて」 → 「晴れ、最高気温22度」が返る。
  • 決済:「3,200円の支払いを作って」 → 「支払いID xxxxx を発行しました」が返る。
  • AI要約:「この長文を3行で要約して」 → 「3行の要約テキスト」が返る。

3AI APIで「文章を要約して」を頼むとどうなるか

ここまでをひとつの流れで追ってみましょう。 自分のWeb AppがAI APIに要約を依頼するとき、裏では次のような往復が起きています。

  1. Web App:ユーザーが入力した長文と「要約してください」という指示をJSONに包む。
  2. リクエスト送信:AI APIへ「この文章を要約してください」と送る。
  3. AI API:受け取った文章をAIモデルが処理し、要約を作る。
  4. レスポンス受信:要約結果をJSONで受け取る。
  5. Web App:レスポンスから要約テキストを取り出して画面に表示する。
Figure 9.1Web App ⇄ AI API の往復 — リクエストとレスポンス
Web AppからAI APIへリクエストを送り、AI APIからレスポンスが返る往復の流れを示す図
NoteAPIは、画面からお願いを送り、外部サービスから結果を受け取る往復の窓口です。中身はJSONのような決まった形で渡します。

4普段のアプリは APIだらけ

意識していないだけで、普段使っているアプリの多くは 外部APIを組み合わせて 動いています。 以下はよく出てくる例です。

  • 地図:Google Maps や Mapbox のAPI。
  • 天気:OpenWeather などの天気API。
  • ログイン:Google・Apple・GitHub のログインAPI。
  • 決済:Stripe や PayPal の決済API。
  • AI:OpenAI、Anthropic のAI API。
Tip

ゼロから作らない、組み合わせる

個人開発で大事なのは、すべてを自作することではなく、強力なAPIをうまく借りること です。 「この機能はAPIで取ってこれそう?」と考えるだけで、開発のスピードが大きく変わります。

やってみよう · Exercise

普段のアプリで使われていそうなAPIを3つ挙げる

自分が普段使っているアプリを思い浮かべて、外部APIで実現していそうな機能を3つ挙げてみましょう。 そのうえで、Codexに答え合わせをしてもらうのが今回の練習です。

  1. 普段よく使うアプリを1つ選ぶ。
  2. 「外部APIを使っていそう」と思う機能を3つ書き出す(例:地図、ログイン、通知)。
  3. Codexに「このアプリのこれらの機能は、どんなAPIで実現していそうですか?初心者向けに教えてください」と依頼する。
進捗にチェックをつける

5理解確認チェックリスト

  • APIは「機能を呼び出す窓口」だと説明できる。
  • リクエスト(依頼)とレスポンス(返事)の往復をイメージできる。
  • 外部サービスとの連携にAPIが使われていると理解している。
End of Lecture 09