Lecture 17Codex Appを利用した開発の基本 — 第 4

Lecture 17Codexへの依頼の仕方

AIに伝わりやすい依頼文の作り方を学びます。

読了の目安 約 6 分図解 準備中難易度

Codexへの依頼は、料理の注文に似ています。 「いい感じに」だけでは、味も量も予算も伝わりません。目的・状況・条件・確認方法を添えるだけで、AIはかなり動きやすくなります。

このレクチャーのゴールは、長い文章を書くことではありません。 Codexが迷わないように、必要な情報を短くそろえて渡せるようになることです。

1悪い依頼は判断材料が少ない

「講座ページをいい感じに作って」でも、Codexは何かを作れます。 ただし、誰向けなのか、どんな画面なのか、どこまで確認すべきなのかが曖昧です。

  • 対象者がわからない。
  • 完成形のイメージが共有されていない。
  • 守るべき制約がない。
  • 最後に何を確認すれば完了かが決まっていない。

2良い依頼に入れる5つの情報

依頼文は、次の5つに分けると作りやすくなります。 すべてを長く書く必要はなく、1行ずつでも十分です。

  1. 目的:何のために作るのか。
  2. 現在の状況:今どこまでできているのか。
  3. やってほしいこと:今回Codexに任せたい作業。
  4. 守ってほしい条件:使う技術、文体、触ってよい範囲。
  5. 確認方法:ビルド、表示確認、差分確認など。
Figure 17.1悪い依頼と良い依頼の違い
悪い依頼は曖昧で、良い依頼は目的、現状、やること、条件、確認を含むことを示す比較図
Noteよい依頼は、AIに正解を丸投げするものではなく、判断材料を渡すものです。

3そのまま使える依頼テンプレート

迷ったら、次の形でCodexに渡してみましょう。 箇条書きで十分です。

Tip

依頼文テンプレート

目的:初心者向けの講座ページを作りたいです。
現在の状況:ページ枠だけあり、本文と図解が未実装です。
やってほしいこと:本文、図解、演習、チェックリストを追加してください。
条件:非エンジニアにもわかる簡潔な日本語にしてください。
確認:最後にlintとbuildを実行してください。

4悪い依頼と良い依頼を比べる

依頼文の違いは、完成物の違いにそのまま出ます。 悪い依頼は短いこと自体が問題なのではなく、判断材料が足りないことが問題です。

Warn

悪い依頼例

「ログイン画面をいい感じに直してください」

Tip

良い依頼例

「非エンジニア向け講座アプリのログイン画面を直したいです。 現在は説明が長く、スマホでボタンが下に埋もれます。 app配下のログイン関連ページだけを対象に、文言を短くし、主要ボタンが最初の画面に入るよう調整してください。 Tailwindのユーティリティクラスだけを使い、最後にlintとスマホ幅の表示確認をしてください」

  • 対象:どのアプリ、どの画面か。
  • 問題:何が困っているのか。
  • 範囲:どこを触ってよいか。
  • 条件:守る技術や文体は何か。
  • 確認:何をもって完了とするか。
やってみよう · Exercise

依頼文を1つ作る

自分が作りたい小さな機能を1つ選び、 「目的・現在の状況・やってほしいこと・条件・確認方法」の5行でCodexへの依頼文を書いてみましょう。

テンプレートを使う

5理解確認チェックリスト

  • 目的と条件を分けて伝えられる。
  • いい感じにだけでは判断材料が足りないと説明できる。
  • 悪い依頼を、対象・問題・範囲・条件・確認が入った依頼へ書き換えられる。
  • 完了後の確認までCodexに依頼できる。
End of Lecture 17