Lecture 04AIと進める開発の流れ
要件整理から公開まで、AI開発の全体像をつかみます。
AIに「アプリを作って」とひと言で頼んでも、思ったとおりのものはなかなか出てきません。 うまくいくチームは、いきなり実装ではなく 段階に分けて 進めています。 ここでは、AIと一緒に開発するときの 全体の流れ をつかみましょう。
このレクチャーでは、AI開発の6つのステップと、 AIに任せる作業 / 自分が判断する作業の切り分け方を見ていきます。 最後に「自分が作りたいアプリの3行要件」を書き出すところまで進めます。
1「いきなり作って」がうまくいかない理由
想像してみてください。飲食店で「いい感じの料理をください」と注文したら、 どんな料理が出てきても文句は言いにくいですよね。 AI開発もこれと同じで、欲しいものの輪郭が決まっていないと、AIは当てずっぽうで作る しかありません。
だからまず作るのは、コードではなく 要件 です。 要件は、誰のために、何のために、どんな画面が必要か、を言葉にしたメモのようなもの。 このメモがしっかりしていれば、AIは何度でも作り直してくれます。
2開発は6ステップに分けて進める
AI開発の基本フローは 要件 → 設計 → 実装 → 確認 → 修正 → 公開 の6ステップです。 途中の「確認」と「修正」は何度も行ったり来たりします。一発で完成させようとしないのがコツです。
- 要件:誰のため・何を解決するアプリかを言葉にする。
- 設計:必要な画面や機能のリストをAIに作らせ、自分で読んで確認する。
- 実装:AIに少しずつコードを書かせる。
- 確認:自分で動かして、想定どおりかチェックする。
- 修正:違う部分をAIに直してもらう。確認 ⇄ 修正は何度でも往復する。
- 公開:問題なければインターネットに出す。
3AIに任せる作業 / 自分が判断する作業
AIは実装スピードが速い一方で、目的を誤解する ことがよくあります。 作るのはAIでも、「これでいいか」を決めるのは人間の役目です。
- AIが得意:コードを書く、設計案を出す、ライブラリを調べる、エラーを直す。
- あなたが判断する:本当にこの機能が必要か、ユーザーに伝わる文言か、公開して問題ないか。
迷ったらAIに聞き返す、最終決定だけ自分でする
「この設計で合ってますか?」とAIに確認するのもアリです。 ただし最後の「これでいこう」を決めるのは、必ずあなた自身でやりましょう。 ここを丸投げすると、できあがったあとで修正が大きくなりがちです。
4はじめの一歩は「3行の要件」
要件と聞くと身構えてしまいますが、最初は3行で十分です。 作りたいものの輪郭がぼんやりしていても、書き出すと意外とハッキリしてきます。
- 誰のためのアプリか:年齢・職業・困っていること、を1行で。
- 何を解決するアプリか:その人の何が楽になるかを1行で。
- 最初に必要な画面:いちばん大事な画面を1つだけ挙げる。
この3行ができれば、Codex Appに見せるだけで設計の続きを一緒に考えてくれます。 完璧じゃなくていいので、まず手を動かすのがポイントです。
自分の作りたいアプリを「3行の要件」で書き出す
下のテンプレを埋めてみましょう。書けたらCodex Appに渡して、 不足している情報を指摘してもらうところまでが今回の練習です。
- 次のテンプレを自分の言葉で埋める。
誰のためのアプリか: 何を解決するアプリか: 最初に必要な画面:
- Codex Appに「この3行の要件を見て、足りていない情報を初心者向けに3つ挙げてください」と依頼する。
- 返ってきた指摘を見て、3行を書き直してみる。
5理解確認チェックリスト
- AI開発は「要件」から始めると理解している。
- AIに任せる作業と、自分が判断する作業を分けて考えられる。
- 「確認」と「修正」を何度も繰り返すのが普通だと理解している。